施術例
50代 女性 会社員 東大阪 布施
来院
H30年1月
症状
腰椎椎間板ヘルニア 2か所飛び出し(MRIにて)
L4,5番からの突出あり
左臀部の痛み、足首当たりのしびれ
寝返り、朝起き時の強い痛み
一年前ぐらいから臀部に痛みを感じていた。違和感から痛みに変わりシップを貼っていると引いているような気になっていたので、痛くなったらシップを貼るっていたという。
来院3か月前のある朝、起きた時に明らかに痛みが違っていた。会社を休み総合病院の整形外科に受診。
MRI検査の結果、「4番5番の腰椎椎間板ヘルニア」と告げられる。痛み止めとシップを処方され、今の段階では手術は必要ないと判断を受けた。
痛み止めを飲むと緩和するものの痛みは残存し、薬が切れると再発する繰り返しだった。
知人の紹介で来院された。
施術内容と経過
初回施術
検査
SLR 左 異常あり
FNS (―)
上半身 左ねじれ
下半身 左ねじれ
左長下肢 顕著
左臀部に強い痛み
起き上がり時に痛みが強い
痛みの強いときは座っていられない
施術
骨盤矯正
L3,4,5番の調整
大腰筋の調整
施術後
変化なし
座ることが痛くてできない
2回目施術 7日後
症状の変化なし
ペインスケール(P,S)10⇒10
初回施術と同じ
3回目施術 2回目から4日後
ペインスケール
10⇒8
「少しは楽になったかな・・・」
と報告を受ける
起床時の左臀部の痛みは強く、立った直後はくの字にならないといけない状態
時間の経過とともに伸びてきて痛みの軽減が起こる
多裂筋(脊柱の真横の筋肉)を緩衝法で弛緩
仙腸関節の調整
4回目施術 1週間後
「前回の施術から急に痛みが軽減してきました」
うれしい報告を受ける
PS10⇒ 3
起床時の痛みが少なく、怖さを感じるが痛みが軽減したのですぐに動けることにうれしさを感じたという。
5回目施術 1か月後
PS10⇒2
ほぼ痛みを感じることがなくなった
月2回のメンテナンスへ移行
同時に施術した症状
肩こり
頭痛
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
骨盤矯正
多裂筋の弛緩
大腰筋の調整
考察
MRI画像判断による椎間板ヘルニアということで症状の改善には時間が要すると予想していたところ、1か月程度、5回の施術で改善に向かったのは一派的なヘルニアよりも早くに変化が出た症例であった。
一年前ぐらいから臀部の違和感があったということは、当時から椎間板ヘルニアの疑いが考えられる。
症状としては3か月前から悪化し、痛みに強く悩まされていたので、整体による施術でも改善に向かうには最低3か月、早くて6か月ほどの期間を見ておかないといけないと考えていた。
早期に改善したと思われるのは多裂筋の施術を行った後からである。
多裂筋の調整をすることで椎間板ヘルニア部の血流がよくなり、白血球の貪食作用が急激に働くことで神経への圧迫が小さくなったこなり痛みの改善が見込まれたと推測される。
今後も椎間板ヘルニアの症例では多裂筋へのアプローチをすることで、痛みの軽減が加速されるかを検証するいいきっかけとなる例であった。