肩甲骨のコリを予防、改善する方法
首や肩の他、特に肩甲骨は凝りやすい部位として知られています。
肩甲骨が凝ると肩回りが固まってしまって腕が動かしにくくなり、また、重度の場合は頭痛や吐き気に襲われることもあります。
食欲低下や睡眠不足の症状などが引き起こされることもあり、肩甲骨のコリのせいで日常生活に支障を来しているという方は決して少なくありません。
肩甲骨のコリは胃、肝臓、胆のう、十二指腸などの内臓の疾患によって引き起こされることもありますが、それらは稀なケースです。
これらの原因によらない肩甲骨のコリは病院で診察を受けても異常なしと診断されてしまうことが多いです。
内臓疾患によらないほとんどの肩甲骨のコリは筋肉の衰え、姿勢の悪さによって発生します。
これらは西洋医学の観点からすると病気でも怪我でもないので、病院で診察を受けても異常なしと診断されてしまうのです。
筋肉の衰えと姿勢の悪さが肩甲骨のコリを引き起こすメカニズム
人間の全身には血管が巡っており、血管の中の血液をスムーズに巡らせるためにはそれを押し出すための筋肉が必要になります。
しかし、筋肉が衰えてしまうと血液の流れが滞ってしまい、血行不良に陥ってしまいます。
これにより、肩コリや首コリ、肩甲骨のコリが引き起こされることになります。
肩甲骨、すなわち肩から背中にかけての部位の筋肉というものは普段は意識することはなく、使用されることもあまりありません。
肩甲骨の周りにある筋肉は主に重量のある荷物を後ろに引っ張ったりする動作時などに使用されますが、こうした動きを日常的に行っているという方はそれほど多くないことでしょう。
使用されない筋肉はどんどん衰退していくものであり、肩甲骨の周りの筋肉というものは衰えやすくなっています。
肩甲骨の周りの筋肉が衰えると姿勢をまっすぐに保つ力も失われていくので、自然と猫背の状態になります。
そして、猫背の状態では肩甲骨の周りの筋肉が引っ張られることになるので、さらにコリが酷くなるという悪循環に陥ることになります。
肩甲骨のコリの予防と改善
肩甲骨のコリは根本的な原因が筋肉の衰えにあるので、肩甲骨の周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行うことで予防と改善に繋げることができます。
肩甲骨の周りの筋肉を鍛えるトレーニングとは、具体的にはチンニング、ラットプルダウン、アッパーバックなどです。
トレーニングジムに足を運べば、これらのトレーニングが行えるトレーニングマシーンが設置されているはずです。
ただし、長期間に渡って肩甲骨が凝り固まっていた方、高齢に差し掛かっている方などは時間がかかりますが、真面目にトレーニングをすれば確実に効果は表れます。
また、トレーニングだけでなく、肩甲骨のコリの予防と改善のためには普段の姿勢を正しく保つことを意識することも大切です。