施術例
男性 20代 会社員
来院
2016年7月
症状
左ひざ半月板損傷
左肩違和感
左肩下がり
2ヶ月前ぐらいからスクワット時に左膝が痛み出してきた。
学生時代、ラグビーをしている時、練習中に左膝の半月板損傷をした。内側半月板を損傷し、損傷レベルはⅠ度。損傷直後は少し練習を控えるようにはしていたもののⅠ週間後には復帰し、痛みを抱えながら練習や試合をこなしていた。ステップを切る時に無理をしなければ大丈夫ということで学生時代は続けていたという。社会人になってトレーニングジムでスクワットの筋トレをすると痛みが生じて今後の膝への不安があるので来院された。日常生活には問題はなし。
左肩は回すと「ゴリゴリ」と違和感がある。立位で左肩が下がっていることも長年気になっている。
施術内容と経過
初回施術
検査
上半身 左回旋
下半身 左回旋
右短下肢
左ひざ内側裂隙部圧痛著名
マックマレーテスト(―)
外反・内反テスト(―)
引き出し・押し出しテスト(―)
半月板損傷は約10年前になるので、徒手検査では圧痛はあるものの陰性と出る。
施術
骨盤矯正
短下肢調整
膝内側に繋がる筋肉を弛緩
(ハムストリング、内転筋、縫工筋、内側広筋)
施術後内側の圧痛は消失
2回目施術 7日後
好転反応なし
ペインスケール
10⇒ 7
膝の屈伸がしやすくなったと報告を受ける
施術は初回と同じ
6回目施術
ペインスケール
10⇒ 2,3
スクワットのときにも痛みを感じないようになる。違和感、怖さはあるが90%の力で踏ん張れるようになる
メンテナンスへ移行
同時に施術した症状
左肩違和感
左肩下がり
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
骨盤矯正
短下肢調整
膝内側に繋がる筋肉を弛緩
(ハムストリング、内転筋、縫工筋、内側広筋)
考察
半月板の施術は直接半月板を触れることは出来ません。また、半月板は一度損傷をすると非常に治りが悪いのも特徴です。今回のケースは約10年前に損傷した半月板でした。
当時の半月板損傷レベルもⅠ度と損傷レベルの最低レベルだったので整体で改善したと言えることでしょう。なぜなら、Ⅰ度であったとしても、半月板損傷は損傷したままであり、整体をすることで膝にのしかかる体重をかかりにくくできたために痛みを感じにくくなったと考えられます。体重をかかりにくくするには、股関節や骨盤の調整が不可欠になってきます。
身体の土台である骨盤を調整することと膝周りの筋肉の弛緩をすることで膝に無理がかかっていた体重を回避出来たので、改善に至ったのです。