姿勢による肩こり
肩こりの原因として多いものが姿勢によるものです。長時間一定の姿勢を続けていると特定の筋肉ばかりが収縮し、姿勢を維持するための筋肉の働きが低下していきます。
これにより、頭、首、肩などに負担がかかり、肩こりが発生します。また、同じ姿勢を取っていることで、筋肉の血の巡りが悪くなることも関係しています。
デスクワークをしている方に肩こり持ちが多いのはこのためです。
姿勢による肩こりが長期間にわたって繰り返されると筋肉の緊張が慢性化し、ちょっとしたことでも肩こりの症状が出てくるようになります。
姿勢の歪みによる肩こり
近年では姿勢の歪みを抱えている方が増えてきており、左右の肩の高さが違ったり、左右の腕の長さが違ったりという方が増えてきています。
姿勢が歪んでいると長時間一定の姿勢を続けているのと同様の負担が筋肉にかかることになり、これもまた肩こりの原因となります。
姿勢による肩こりは姿勢を定期的に変えるように心がければ改善されますが、姿勢の歪みによる肩こりは体そのものに問題があるので簡単には改善しません。
トレーニングやストレッチなどを通じ、地道に姿勢の歪みを矯正していく必要があります。
腕の疲労による肩こり
肩こりは腕の使い過ぎで発生することもあります。
筋肉が緊張してしまい、血行が悪化してしまうからです。
また、右半身と左半身のアンバランスな腕の使い方は姿勢の歪みにも繋がるので、特に肩こりを引き起こす可能性が高いとされています。
具体的には、常に同じ手で鞄を持っていたり、常に同じ手で電車のつり革を握ったりしていると筋肉のつきかたがアンバランスになり、肩こりを引き起こす原因となります。
人間には利き腕というものがありますが、肩こりに悩まされている方は敢えて利き腕とは逆の腕を使うようにすると症状の改善が見られることもあります。
目の疲労による肩こり
テレビを見過ぎたり、パソコンを使い過ぎたりすると、焦点を合わせるための目の筋肉が酷使され、眼精疲労や視力低下を引き起こします。
そして、目の筋肉が緊張をするとその緊張が首や肩に伝わり、凝りや張りが出てくることがあります。
デスクワークをしている方で、パソコンを使っている方は特に注意が必要です。
冷えによる肩こり
冬は肩こりの症状を訴える方が多いですが、これは気温の低い場所にいると体が毛細血管を収縮させて体温を逃さないようにするという生理的反応に原因があります。
肩こり持ちの方は冬にはきちんと寒さ対策をする必要があり、また、夏の冷房の使い過ぎも避けることが大切です。冷房の使い過ぎは自律神経の乱れも引き起こすので、これもまた肩こりの原因となります。